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寒中見舞い・余寒見舞いを贈る時期とマナーについて

最も寒さ厳しい時期に、相手を気遣う気持ちを込めて贈る寒中見舞い。
また事情によりお歳暮やお年賀を贈ることができなかった場合に、寒中見舞いや余寒見舞いで贈るケースも。

本ページでは寒中見舞い・余寒見舞いを贈る時期やマナー、熨斗紙の選択から表書きまでを詳しくご紹介します。
マナーやタイミングをしっかり把握して、気持ちよく受け取っていただきましょう。

寒中見舞いを贈る時期について

寒中見舞いは松の内が明けてから立春頃まで(1月8日~2月4日頃)までに贈るのが一般的とされていますが、地域や場所により異なります。

首都圏を含む関東地方では「1月8日~2月4日頃」までに、その他の地域は「1月16日~2月4日頃」までが多いようです。

なお、寒中見舞いの期間を過ぎると「余寒見舞い」となります。
時期を過ぎてしまって寒中見舞いで贈ることができない場合、余寒見舞いとして贈るようにしましょう。

各地方における寒中見舞い・余寒見舞いを贈る時期

地域による違いに注意しましょう

上記の表にも記していますが、首都圏を含む関東地方と、その他の地域では時期が異なります。
関東地方での松の内明けは「1月8日~2月4日頃まで」、他では「1月16日から2月4日頃まで」とする地方が多いようです。

どの地域にも共通しているのは「1月16日~2月4日頃まで」なので、もし寒中見舞いを贈る時期に迷ったら、この間に届くように手配しましょう。

地域 寒中見舞いの時期
関東 1月8日~2月4日頃まで
その他 1月16日から2月4日頃まで

時期を過ぎたら「余寒見舞い」として贈りましょう

もし事情があって寒中見舞いの時期に贈ることができなかった場合、必ず余寒見舞いとして贈るようにしましょう。
多少の時期の前後は大目に見ていただけるかもしれませんが、マナーに敏感な方もいます。

熨斗紙の表書きは「余寒御見舞」「余寒御伺」などとし、遅くとも2月末までにはお渡しできるようにしましょう。

寒中見舞いを受け取ることができない相手も

一部の民間企業、外資系企業、医療関係者、公務員など寒中見舞いや余寒見舞いを受け取ることのできない方もいます。
法律で禁止されている場合もあるので注意してください。
そのような方へ品物を贈ることは大変迷惑となり、また相手に返送の手間や負担を強いてしまいます。

特定の業種や企業へ贈る場合はよく調べてからにしましょう。

送り状と添え状について

寒中見舞いや余寒見舞いを配送で贈る際に、品物とは別に、先に送り状を送ることがより丁寧なマナーとされています。(持参する場合は送り状は不要です。)

実はとても理にかなっているマナーで、「品物を贈る(配送する)ので、よろしくお願いします」と相手に伝えることができるからです。

近年のライフスタイルの変化や物流事情を考慮すると、確実に受け取って頂くために事前にお知らせすることはとても大事です。
受け取る側も◯日頃に届くとあれば、それに合わせて行動することができます。

送り状に書く内容は?

送り状には、時候の挨拶から始まり相手への気遣いや近況報告、いつ頃贈ったのか、おおよその着日予定、相手の健康を祈る言葉や結びの言葉などを書きます。

  • 時候の挨拶
  • 相手への気遣い、近況報告
  • いつ頃贈ったのか、着日予定
  • 相手の健康を祈る言葉、結びの言葉

なお、「着日予定」については必ずしも必要ではありませんが、あったほうがより親切と感じます。

こうすることで、相手もいつ頃品物が届くのかを把握できるようになり、スムーズな受け取りが可能になります。
特にビジネスシーンでは大切で、いきなり寒中見舞いを贈るよりも、事前に送り状でお知らせするように心がけましょう。
※土日祝は休業の企業も多く受け取りが難しい場合もあります。ビジネスではその辺りも考慮して贈るようにしましょう。

添え状も同封する

品物を配送する場合、送り状とは別に添え状を同封するのがより好ましいとされています。
順序としては以下のようになります。

  • 先に送り状を出し、品物を贈ることを伝える
  • 品物と一緒に添え状を同封して配送手配する

添え状には厳格な決まり事はなく、手書きやPC・スマートフォンで作成しても構いません。
相手への気遣いや感謝の気持ちを伝え、また品物について触れておけばより丁寧です。
かしこまる必要はなく、自然体で素直な気持ちを書けばOK。
添え状は形式よりも気持ちを大事にすると、相手にも喜んでもらえるでしょう。

送り状は相手により書き方が異なります

送り状は送る相手により書き方や形式が異なるので注意しましょう。

特にビジネス関係の方や目上の方へ送る場合は、無地か白地の便箋を使い縦書きで作成します。

親戚、友人、家族などで送る場合には堅苦しくする必要はなく、どちらかといえばカジュアルに自由に作成しても問題ありません。
文面もテンプレート通りではなく、自分の気持ちや想いを書けば、より相手に伝わりやすく喜ばれると思います。

寒中見舞い・余寒見舞いに最適な熨斗紙と表書き

熨斗紙には様々な種類がありどれを使うとよいか迷いますが、基本的に下記ページの熨斗紙を使えば問題ありません。
目上の方、家族、同僚、親しい友人など、どなたにでも贈ることのできる熨斗紙です。

寒中見舞い・余寒見舞いに最適な熨斗紙の一覧

中でもオススメなのが以下の熨斗紙。
寒中見舞いや余寒見舞いによく利用される紅白花結びの熨斗紙です。

「花結び」は解いて結び直せることから、何度あってもよいことに用いられます。
また結び数も5本と無駄に堅苦しくならず、どのようなシーンでも使いやすい熨斗紙です。

なお、肉や魚などの生臭物を贈る場合には「熨斗無し」を使用するようにしましょう。

寒中見舞い・余寒見舞いに最適な熨斗紙テンプレート

紅白花結び 5本結び

紅白花結び、5本結び

ダウンロードページ

紅白花結び 5本結び熨斗無し

紅白花結び、5本結び熨斗無し

ダウンロードページ

表書きについて

表書きは「寒中御見舞」もしくは「寒中御伺」と書きます。
用紙の上から約1文字空けて書き始め、かつ水引からも1文字ほど開けるとバランスが良くなります。

当サイトのテンプレートを使えばそのまま編集できるので問題ないのですが、もし手書きする場合はボールペンや鉛筆は使わず、毛筆・筆ペンで表書きを書くようにしましょう。
また書体は楷書体で書くようにします。

贈り先が目上の方の場合には「寒中御伺」「余寒御伺」としましょう。

表書き 寒中御見舞、寒中御伺、余寒御見舞、余寒御伺

親戚や家族間、親しい友人などへ贈る場合

親しい間柄で贈る場合、カジュアルな熨斗紙を使っても構いません。
熨斗紙や寒中見舞い・余寒見舞いに厳格な「かくあるべき」ルールはないため、失礼にならなければ時代に合わせたカジュアルな贈り方でも問題ないと考えます。

当サイトでは「デザイン熨斗紙」もご用意しておりますので、状況や関係性に合わせて熨斗紙をお選びいただけます。

また、ちょっとしたお返しやお礼、プチギフトや小物を包む場合にも最適なデザイン短冊熨斗紙もご用意しています。
お好みに合わせてお使いください。

寒中見舞い・余寒見舞いのデザイン熨斗紙テンプレート

寒中見舞い・余寒見舞いや冬の挨拶・ギフトに最適!専用にデザインされた熨斗紙のテンプレートを多数ご用意しました。

テンプレート01

カラフルな雪の結晶パターンを描いた熨斗紙のテンプレート

ダウンロードページ

テンプレート02

ブルー系でまとめた雪の結晶を描いた、シンプルな熨斗紙のテンプレート

ダウンロードページ

テンプレート03

冬を連想させる花束のイラストを描いた熨斗紙のテンプレート

ダウンロードページ

テンプレート一覧へ

寒中見舞い・余寒見舞いのデザイン短冊熨斗紙テンプレート

寒中見舞いや余寒見舞いなど、冬の挨拶や簡単なお礼・ギフトなどに最適なデザイン短冊熨斗紙のテンプレートです。

テンプレート01

カラフルな雪の結晶パターンを描いた短冊熨斗紙

ダウンロードページ

テンプレート02

ブルー系でまとめた雪の結晶を描いた短冊熨斗紙のテンプレート

ダウンロードページ

テンプレート03

冬を連想させる花束のイラストを描いた短冊熨斗紙のテンプレート

ダウンロードページ

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平均的な予算について

寒中見舞い・余寒見舞いの平均予算は3,000円~5,000円が多く、関係やお世話になった度合いにより上下するのが一般的です。
通販では平均して3,000円~5,000円が主流となっているようで、迷った場合はこの価格帯を目安とすると良いかもしれません。

品物としては「海鮮・水産加工品」、ハムやソーセージの詰め合わせの「加工肉品」、また洗剤やタオルなど日用品をセットにしたギフトが人気。
その他、カタログギフトもよく選ばれているようで、相手に好きなものを選んでもらうことが好評のようです。
日持ちするものとして、フリーズドライ食品・お煎餅・お米・缶詰なども選ばれています。

ただし、相手が喪中の場合は肉や魚、酒類は避けたほうが無難です。
忌中は精進料理とする宗派や考え方もあるので、配慮した品を贈るようにしましょう。

予算 内容
3,000~5,000円程 海鮮・水産加工品、加工肉品、スイーツ類、フリーズドライ食品、ビール・お酒類、日用品、油・調味料、カタログギフト

寒中見舞い・余寒見舞いを受け取った場合とマナー

寒中見舞いや余寒見舞いの品物を受け取った場合、まずは最初にお礼状を書くようにしましょう。
すぐにお礼状が出せない場合は電話やメッセージで連絡し、あらためてお礼状を出すようにします。

お礼状の内容と送るタイミングは?

お礼状に決まった文面や形式はありませんが、ある程度テンプレート化されています。
内容に困った場合は以下の流れで書けば問題ありません。

  • 時候の挨拶
  • 贈って頂いた事へのお礼
  • 近況報告
  • 相手の健康を気遣う言葉、今後も変わらぬ良きお付き合いを願う言葉
  • 結びの言葉

なお、お礼状を出すタイミングは早ければ早い程良く、あまり遅くなるのは失礼になります。
相手も無事に届いたのか心配になるため、遅くなる場合は電話やメッセージなどでお礼を伝え、あらためてお礼状を送るようにしましょう。

お礼状を出せばお返しの品物を贈る必要はありませんが、相手との関係性によっては贈っても構いません。

お礼状は相手により書き方が異なります

お礼状は送る相手により書き方や形式が異なるので注意しましょう。

特にビジネス関係の方や目上の方へ送る場合は、無地か白地の便箋を使い縦書きで作成します。

親戚、友人、家族など親しい関係に送る場合は堅苦しくする必要はなく、どちらかといえばカジュアルに自由に作成しても問題ありません。
文面もテンプレート通りではなく、自分の気持ちや想いを書けば、より相手に伝わりやすく喜ばれると思います。

寒中見舞い・余寒見舞いのお返しをする必要は?

お礼状を出し、無事に受け取ったことと感謝を伝えればお返しをする必要はありません

しかし相手との関係性や立場を考慮してお返しをするのも問題ありません。
その場合、半額~同額程度の品物を選び、お礼状を同封するなどして贈るようにしましょう。
一旦お礼状のみを贈り、あらためて表書きを「御礼」としてお返しするのもありです。

「半額~同額程度」の品物をお返しすることが大事で、いただいた品物よりも高額なものを贈る失礼になります。
また受取拒否のような意味にも捉えられる可能性もあるため、贈っていただいた品と同じものを返すのもNGです。
相手に失礼のないように、半額~同額程度の品物をお礼状と共にお返しするようにしましょう。