新年の挨拶や日頃お世話になっている方へ贈る「お年賀(お年始とも)」
毎年何となく贈っているけれど、具体的なマナーや時期はよくわからない、なんて方も多いのではないでしょうか。
本ページではお年賀を贈る時期やマナー、熨斗紙の選択から表書きまでを詳しくご紹介しています。
新年の挨拶や、日頃の感謝の気持ちを伝えるお年賀。
マナーやタイミングをしっかり把握して、気持ちよく受け取っていただきましょう。
お年賀を贈る時期について
お年賀を贈る時期は地域により異なりますが、元旦から松の内(1月1日から7日まで)とされています。
お年賀は三が日に持参するのが正式なマナーとされていますが、ライフスタイルの変化や複数の遠方の方へ持参するのは困難なので、基本的には1月7日までの配送でも構いません。
ただし、配送する場合は添え状で持参できない事を詫び、デパートや通販業者から直送するのではなく、一旦持ち帰り自宅から発送するとより丁寧です。
なお、地域により松の内の期間が異なり、関東地方は1月1日から7日まで。
それ以外の地域では1月1日から15日までが多いようです。
この期間を過ぎてしまうと「寒中見舞い」となりますので注意しましょう。
また、相手が忌中の場合はお年賀として贈らず、時期を見て「寒中見舞い」や「余寒見舞い」として贈るように配慮しましょう。
地域による違いに注意しましょう
首都圏を含む関東地方では松の内は1月1日から7日ですが、その他の地域では異なります。
関西地方では主に1月1日から15日までを松の内とする地域が多く、他では「1月1日から6日まで」「1月1日から10日まで」とする地方もあります。
もし送り先の地域が松の内をいつまでとしているか不明な場合は、1月7日までに届くように手配するといいでしょう。
地域 | お年賀の時期 |
関東 | 1月1日~1月7日まで |
関西 | 1月1日~1月15日まで |
その他 | 1月1日~1月6日まで、1月1日~1月10日までなど、地方により異なる場合がある |
必ず「松の内」の間に
お年賀は新年の挨拶として松の内にお渡しするものなので、時期が早すぎても遅すぎてもいけません。
また、お歳暮を贈りそびれたからといって「お歳暮」のまま新年に贈るのは絶対NG。
熨斗紙の表書きは「お年賀」「御年賀」「賀正」などとし、松の内にお渡しできるようにしましょう。
お年賀を受け取ることができない相手も
一部の民間企業、外資系企業、医療関係者、公務員などお年賀を受け取ることのできない方もいます。
法律で禁止されている場合もあるので注意してください。
そのような方へお年賀を贈ることは大変迷惑となり、また相手に返送の手間や負担を強いてしまいます。
また、「忌中」の四十九日を迎えるまでの期間にも注意。地域や宗派により異なりますが、この間にお年賀を贈るのは基本的にNGとされています。
その場合は時期を見て、寒中見舞いや余寒見舞いで贈るようにしましょう。
お年賀の送り状と添え状について
お年賀は基本的に訪問からの手渡しが正式なマナーとされているので、「事前に送り状を送付する」といった習慣がありません。
とはいえ「品物だけお届けして終わり」ではやや配慮に欠けます。
配送が一般化している現代こそ、品物に添え状を同封して気持ちを伝えるようにしましょう。
添え状に書く内容は?
添え状には厳格な決まり事はなく、手書きやPC・スマートフォンで作成しても構いません。
まずは本来であればお伺いして手渡しするものであるが、配送による失礼をお詫びする文言を入れ、次に相手への感謝の気持ち、今年も変わらぬお付き合いのお願い、また贈った品物について触れておけばより丁寧です。
かしこまる必要はなく、自然体で素直な気持ちを書けばOK。
添え状は形式よりも気持ちを大切にするとで、相手にも喜んでいただけます。
お年賀に最適な熨斗紙と表書き
熨斗紙には様々な種類がありどれを使うとよいか迷いますが、基本的に下記ページの熨斗紙を使えば問題ありません。
目上の方、家族、同僚、親しい友人など、どなたにでも贈ることのできる熨斗紙です。
中でもオススメなのが以下の熨斗紙。
お年賀によく利用される紅白花結びの熨斗紙です。
「花結び」は解いて結び直せることから、何度あってもよいことに用いられます。
また結び数も5本と無駄に堅苦しくならず、どのようなシーンでも使いやすい熨斗紙です。
なお、肉や魚などの生臭物を贈る場合には「熨斗無し」を使用するようにしましょう。
お年賀に最適な熨斗紙テンプレート
表書きについて
表書きは「御年賀、御年始、賀正」などがありますが、「御年賀」が最も一般的です。
用紙の上から約1文字空けて書き始め、かつ水引からも1文字ほど開けるとバランスが良くなります。
当サイトのテンプレートを使えばそのまま編集できるので問題ないのですが、もし手書きする場合はボールペンや鉛筆は使わず、毛筆・筆ペンで表書きを書くようにしましょう。
また書体は楷書体で書くようにします。
表書き | 御年賀、御年始、新年御挨拶、賀正、迎春、謹賀新年 |
親戚や家族間、親しい友人などへ贈る場合
親しい間柄で贈る場合、カジュアルな熨斗紙を使っても構いません。
熨斗紙やお年賀に厳格な「かくあるべき」ルールはないため、失礼にならなければ時代に合わせたカジュアルな贈り方でも問題ないと考えます。
当サイトでは「デザイン熨斗紙」もご用意しておりますので、状況や関係性に合わせて熨斗紙をお選びいただけます。
お年賀のデザイン熨斗紙テンプレート
新年の挨拶や贈り物に最適なお年賀熨斗紙のテンプレートです。
少しカジュアルでオシャレなデザイン熨斗をお探しの場合にどうぞ。
テンプレート一覧へ
お年賀の平均的な予算について
お年賀の予算について2,000円~5,000円が多いようですが、関係性により予算も上下します。
通販では平均して3,000円~5,000円が主流となっているようで、迷った場合はこの価格帯を目安とすると良いかもしれません。
品物としては定番のカニ系ギフトなどの「海鮮・水産加工品」、ハムやソーセージの詰め合わせの「加工肉品」、また洗剤やタオルなど日用品をセットにしたギフトも人気。
その他、カタログギフトもよく選ばれているようで、相手に好きなものを選んでもらうことが好評のようです。
日持ちするものとして、フリーズドライ食品・お煎餅・お米・缶詰・お菓子類なども選ばれています。
予算 | 内容 |
2,000円~5,000円程度 | 海鮮・水産加工品、加工肉品、スイーツ類、フリーズドライ食品、ビール・お酒類、日用品、油・調味料、カタログギフト |
お年賀を受け取った場合とお返しについて
お年賀を受け取った場合、「お返しをしなければ」と思いがちですが、お年賀のお返しをする必要はありません。
しかし、せっかく贈り物を持って訪ねてきてくれたわけですから、相手に気を遣わせない程度のお返しを準備しておくのもありです。
また、おせちやお茶を振る舞い感謝の気持ちを伝えてもいいですね。
状況により車で訪ねてくる場合もあるので、その際はお屠蘇などのアルコール類を勧めるのは控えましょう。
配送でお年賀を受け取った場合のお返しは?
直接訪問ではなく配送でお年賀を受け取った場合でも、お返しをする必要はありません。
しかし、受け取って何もしないのは相手からも「ちゃんとお届けできただろうか」と心配されるので、できるだけ早めにお礼状・電話・メッセージなどで感謝の気持ちを伝えましょう。
近い内に会う予定があるのであれば、その際にちょっとしたプチギフトを贈るのもおすすめです。
なお、当サイトではちょっとしたお礼やギフトなどに使える、カジュアルな「短冊熨斗紙」もご用意しています。
堅苦しくならず、気軽に使いたい場合におすすめの熨斗紙です。
短冊熨斗紙のテンプレート
一般的なお祝いやお礼などに使える短冊熨斗のテンプレートです。婚礼以外の祝事、お歳暮、お中元、出産祝、内祝い、お礼などにどうぞ。
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デザイン短冊熨斗紙のテンプレート
新年の挨拶やちょっとした贈り物に最適な、可愛いお年賀短冊熨斗紙のテンプレートです。
親しい方へはもちろん、店舗やイベントで使っても喜ばれそうですね!
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お年賀の時期を過ぎてしまったら
「ついうっかり、お年賀を贈るのを忘れていた」、「忌中や事情により贈ることができなかった」なんてこともあると思います。
その場合は「寒中見舞い」や「余寒見舞い」として贈るようにしましょう。
なお、「今年だけ忘れてしまった」場合などは相手の方から「まだ届かないな」と心配されてしまいます。
まずは寒中見舞いなどで贈る前に、送り状や電話で遅れてしまったことに対するお詫びを伝え、あらためて品物を贈るようにしましょう。
寒中見舞い・余寒見舞いについての詳細は下記ページをご覧ください。