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どの熨斗紙を選べばよいか迷ったときは

どれを選べばいいか迷ったときは?熨斗と水引の使い分けガイド

贈り物をする際に「どの熨斗紙を選べばいいの?」と迷ってしまうことはありませんか?

間違った熨斗紙を使うと、失礼にあたることもあります。とはいっても、熨斗紙のマナーは少し複雑。
ですが、ちょっとしたポイントさえ抑えておけば意外と簡単です。
このページでは「どの熨斗紙を使ったらいいか、わからない!」といった方のために、最も適した熨斗紙を選べるようにサポートします。

まずは「どれを選べばいいか分かる一覧表」 をご用意しました。自分のケースに合ったものを選んでみましょう。

どれを選べばいいか分かる一覧表

贈るシーン 水引の種類(本数) 熨斗の有無 表書きの例 補足
出産祝い 花結び(5本) あり 御出産御祝 何度あってもよいお祝いなので花結び
長寿祝い(還暦・喜寿など) 花結び(5本 or 7本) あり 祝○○(還暦・喜寿など) 7本はより丁寧な贈り物向け
入学・卒業祝い 花結び(5本) あり 御入学御祝 / 御卒業御祝 何度あっても良いお祝いごと
お歳暮・お中元(食品以外) 花結び(5本) あり 御歳暮 / 御中元 一般的なお歳暮・お中元は花結び
お歳暮・お中元(生鮮食品) 花結び(5本) なし 御歳暮 / 御中元 熨斗はつけないのがマナー
結婚祝い 結切り(10本) あり 寿 結婚祝いはより格式の高い10本結びを使用
快気祝い 結切り(5本) あり 快気祝 何度も繰り返さないことを願うため結切り
お見舞い 結切り(5本) なし 御見舞 熨斗をつけると「病気が伸びる」意味になるためNG
記念品・賞品・景品 赤棒(なし) なし 記念 / 御礼 水引を使うほどでない場合に赤棒を使う
弔辞(一般) 結切り(5本・藍銀) なし 御霊前 仏教・神道・キリスト教すべてで使える
弔辞(仏教) 結切り(5本・黒白 or 黄白) なし 御仏前 / 御供 四十九日以降は「御仏前」
弔辞(神道) 結切り(5本・黒白) なし 御霊前 / 御玉串料 神式の弔辞用
弔辞(キリスト教) 結切り(5本・白のみ) なし 御花料 キリスト教では水引を使わない

熨斗と水引の組み合わせのポイント

熨斗と水引の組み合わせを選ぶ際のポイントは、贈る目的や相手との関係性を考慮すること。慣れてしまえば簡単です。
以下のポイントを参考に、適切な熨斗紙を選びましょう。

お祝いごとの基本的な選び方

何度あっても良いお祝い

例:出産祝い、長寿祝い、新築祝い、入学祝いなど

  • 水引の種類:花結び
  • 熨斗の有無:熨斗あり
  • 理由:花結びは結び直しができるため、「何度でも繰り返してよい」お祝い事に適しています。

一度きりが望ましいお祝い

例:結婚祝い、快気祝い、弔辞など

結切り+ 熨斗あり(弔辞の場合は熨斗なし)

  • 水引の種類:結切り
  • 熨斗の有無:慶事(結婚、快気祝い):熨斗あり 弔事(香典、供物):熨斗なし
  • 理由:結切りは固く結ばれてほどけないため、「繰り返さないほうが良い」お祝い事や弔辞に適しています。

縁起を担ぐ特別な贈り物

例:婚礼関連(結納、引き出物など)

  • 水引の種類:結切り or あわじ結び
  • 熨斗の有無:熨斗あり
  • 理由:あわじ結びは「末永い縁」を象徴するため、婚礼関連に最適です。また、結切りは固く結ばれてほどけないため、「繰り返さないほうが良い」お祝い事や弔辞に適しています。

贈る品による選び方

食品(特に生鮮食品)を贈る場合

例:お歳暮・お中元の海産物、肉類など

  • 水引の種類:花結び
  • 熨斗の有無:熨斗なし
  • 理由:熨斗は「祝儀」を意味し、食品の贈答には本来適しません。特に生臭物(魚・肉など)は慶事にそぐわないため、熨斗を省略します。

金品(お祝い金や香典)を包む場合

  • 水引の種類:お祝いの場合:花結び 弔事(香典、供物)の場合:結切り
  • 熨斗の有無:お祝い金:熨斗あり 弔辞(香典):熨斗なし
  • 理由:熨斗は「喜びごと」に使用されるため、弔辞にはつけません。

粗品や景品・記念品など

例:粗品、景品、記念品

  • 水引の種類:赤棒(簡略化された水引)
  • 熨斗の有無:熨斗あり or 判熨斗などの簡略化
  • 理由:水引を使うには少々大げさな場面で簡略化した形を用います。

熨斗と水引の選び方は、贈る目的や相手との関係、贈り物の内容に応じて適切に選ぶことが重要です。間違った選び方をすると失礼になることもあるため、事前にしっかり確認しましょう。

水引の種類と選ぶ場合のポイント

花結び

結び目が何度も結びなおせることから、一般的な祝い事、何度繰り返しても良いことに用います。例えば出産祝い、長寿祝い、内祝い、お礼、お中元、お歳暮などに利用されます。お中元、お歳暮で肉や魚などの生臭物を贈る場合や弔辞の場合、熨斗の無いタイプを用います。

結切り

固く結ばれ簡単に解けないことから、一度きりであって欲しい場合に用いる形式です。主に結婚祝い、弔辞、お見舞い、快気祝などに利用されます。弔辞の場合、熨斗の無いタイプを用います。

あわじ結び

縁起の良い鮑の形に似ていることから鮑結びとも呼ばれ、末永いお付き合いの願いを込めて慶事と弔事の両方に用います。一般祝い、婚礼、弔辞まで幅広く使えます。弔辞の場合、熨斗の無いタイプを用います。

赤棒

水引が省略されていることから、水引を使うには少々大げさな場合に用います。記念品、賞品、景品、粗品を贈る際に利用される形式です。

水引の本数による格式の違い

水引の本数 用途
5本結び 一般的なお祝い(出産・長寿・新築祝いなど)
7本結び 目上の方への贈り物や、より丁寧な贈答品
10本結び 婚礼関連など、特に格式の高い贈答品

熨斗の種類と選ぶ場合のポイント

両折熨斗

一般的な慶事や贈り物・お礼など、幅広く利用できる熨斗の形式です。正式に贈る場合や目上の方に贈る場合にも適しており、どんなシーンにも使いやすい基本的な熨斗です。

片折熨斗

両折熨斗を簡略化した熨斗であり、親しい間柄での一般的な贈り物やお祝いに適しています。日用品・高価すぎない物・小物やちょっとした品を贈る場合にも適しています。

飾り熨斗

婚礼用の飾りがついた熨斗で、主に結婚祝いやそれに関する品を贈る場合に適しています。その他の用途には適していないので、婚礼用途のみでご利用ください。

宝尽くし熨斗

宝尽くし熨斗は一般的な慶事や贈り物など、幅広く使われる形式です。両折熨斗や片折熨斗と同様の意味合いで用いることができます。

判熨斗

熨斗を判子のように絵で描いた簡易的な熨斗です。記念品・菓子・食品など、粗品や消え物を贈る場合に適しています。簡易的な熨斗なので正式に贈る場合には適しません。

松葉熨斗

松葉熨斗は「松葉のように小さな品物(粗品)です」の謙虚な気持ちを表し、小物や粗品など、ちょっとした贈り物をする際に適しています。粗品でない物や正式に贈る場合には適さず、両折熨斗を選ぶのが無難です。

文字熨斗

文字熨斗は「のし」の文字をデザインしたもので、心付けや小さな贈り物、菓子・食品などそれほど高価ではない品を贈る場合に適しています。

わらび熨斗

わらび熨斗は植物の「蕨(わらび)」を模した熨斗で、消え物(食品・日用品・石鹸・洗剤)など、ちょっとした品を贈る場合に適しています。

熨斗の種類の一覧表

熨斗の種類 用途
両折熨斗 正式な贈答品やフォーマルなお祝い
片折熨斗 一般的なお祝いやお礼、カジュアルな贈り物や親しい間柄向け
飾り熨斗 婚礼関係の贈り物
宝尽くし熨斗 両折熨斗や片折熨斗と同様の意味合い。一般的な慶事や贈り物などに。
判熨斗・松葉熨斗・文字熨斗・わらび熨斗 食品・粗品・日用品向け

弔辞の場合の選び方

弔辞に熨斗は付けない

基本的には熨斗無し結切りを利用します。
なお、宗教や宗派によって利用する熨斗紙が異なります。「仏式」「神道」「キリスト教」などがありますので、事前によく確認することが大事です。

表書きが「御霊前」の、熨斗無し藍銀結切りは宗教問わず共通で利用できるので、迷った場合はこちらを利用しましょう。

下記はあくまで一般的な例として、弔事の選び方をご紹介します。

仏教(一般的な弔辞)

  • 水引の種類:結切り(黒白 or 黄白)
  • 熨斗の有無:熨斗なし
  • 表書き:「御霊前」「御香典」

神道

  • 水引の種類:結切り(黒白)
  • 熨斗の有無:熨斗なし
  • 表書き:「御霊前」「御玉串料」

キリスト教

  • 水引の種類:白無地(結びなし)
  • 熨斗の有無:熨斗なし
  • 表書き:「御花料」

宗派が不明な場合

  • 水引の種類:結切り(藍銀)
  • 熨斗の有無:熨斗なし
  • 表書き:「御霊前」
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