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内熨斗と外熨斗の違いとは?正しい使い分けやマナー

内熨斗、外熨斗とは?マナーと包み方について

贈り物に熨斗紙(のしがみ)をつける際、「内熨斗(うちのし)」と「外熨斗(そとのし)」のどちらを選ぶべきか迷ったことはありませんか?一見するとどちらも同じように見えますが、使い分けには明確なルールや地域ごとの習慣があります。

本ページでは、内熨斗と外熨斗の違い、使い分けのポイント、包み方の手順などを詳しく解説します。熨斗紙のマナーをしっかり押さえて、適切な贈り方を心がけましょう。

内熨斗と外熨斗の基本

内熨斗とは?

内熨斗とは、贈り物を包装紙で包む前に熨斗紙をかけ、その上から包装する方法を指します。
この方法は、贈り物を控えめに演出し、過度な主張を避けるための形式とされます。特に関西地方では一般的であり、相手に対する配慮を示す意味合いが強いとされています。また、弔事においては、悲しみの気持ちを前面に出さず静かに供養するという日本の伝統的な価値観に基づき、内熨斗が選ばれることが多いです。その他にも、目上の方への贈答や、個人的なお祝いなど、あまり目立たせたくない場合に用いられます。

内熨斗が適している場面

  • 弔事(お悔やみ事):お供えや香典返しなど、控えめな贈り物として内熨斗が選ばれる
  • 目上の方への贈り物:過度な華やかさを避けるため、礼儀を重んじる際に使用
  • 地域の習慣:関西では内熨斗が一般的とされる

外熨斗とは?

外熨斗とは、贈り物を包装した後に熨斗紙をかける方法です。
贈り物を華やかに見せ、受け取る相手にお祝いの気持ちをより明確に伝える効果があります。特に関東地方では一般的とされ、慶事や企業間の贈答品、お中元・お歳暮などで広く用いられています。外熨斗は結婚祝いや出産祝いなどの喜びを強調する場面に最適であり、受け取った側がすぐに贈答品の意図を理解しやすいという特徴があります。ただ、過度な装飾と受け取られることもあるため、目上の方への贈り物などでは、地域や相手の慣習を考慮することが望ましい場合もあります。

外熨斗が適している場面

  • 慶事(お祝い事):結婚祝い、出産祝い、長寿祝いなど、喜びを強調したい贈り物に使用
  • お中元・お歳暮:企業間の贈答品などでよく見られる
  • 地域の習慣:関東では外熨斗が一般的とされる
内熨斗と外熨斗の違いについての説明図 内熨斗と外熨斗、それぞれに意味や適した利用方法が異なる

内熨斗の包み方とマナー

内熨斗は贈る側の控えめな気持ちを表現する方法として用いられ、特に弔事や目上の方への贈り物に適した包み方です。
基本的には、熨斗紙を贈り物に直接かけた後、さらに包装紙で包みます。こうすることで、熨斗の存在が目立たず、派手になり過ぎず贈答を控えめに伝えることができます。また、熨斗紙が包装紙の内側にくるため、外部からの汚れや損傷を受けにくいという実用的な利点もあります。
郵送する場合は、破損や汚れを防ぐ目的からも内熨斗が推奨されます。

内熨斗の包み方

  • 熨斗紙の準備:贈り物のサイズに合った熨斗紙を用意する
  • 熨斗紙をかける:贈り物の上に熨斗紙を置き、表書き(贈る目的)や名入れが正しく見えるように配置する
  • 固定:熨斗紙を軽くテープなどで固定する
  • 包装:熨斗紙をかけた贈り物を包装紙で包む(包装紙の合わせ目は裏側に)

内熨斗の意味と目的

内熨斗は「控えめな贈り方」として一般的に認識されています。特に弔事や目上の方への贈り物に適しています。

内熨斗は「贈り物を目立たせない」ことが基本。お祝いごとであっても、あまり前面に喜びを押し出さず、相手に静かに感謝や敬意を伝えたい場合に選ばれます。例えば、昇進祝いや退職祝いなどのビジネスシーンでは、派手な印象を避けるために内熨斗を選択することが多くあります。

また弔事においては、遺族の心情に配慮する意味でも内熨斗が一般的に用いられます。熨斗を外に出さず包装することで、華美な印象を避け、慎ましやかな気持ちを表現します。

内熨斗を用いる際には、包装の仕方にも注意が必要。熨斗紙を贈り物の上にかけた後、丁寧に包装し、テープで固定する際も目立たないようにすることが望ましいとされています。丁寧な包み方をすることで、受け取る側にも好印象を与え、贈る側の気配りが伝わりやすくなりますね。

覚えておきたいポイント

  • 目立たせず、控えめに贈るのが内熨斗
  • 弔事では基本的に内熨斗を使用
  • 地域や習慣によっては外熨斗のほうが適している場合も
  • 郵送する場合は破損や汚れを防ぐため、内熨斗が推奨される

地域による違いに注意

地域によっては、内熨斗が標準的なマナーとして根付いていることもあります。関西地方では、内熨斗が一般的とされており、外熨斗よりも格式が高いと考えられることもあります。一方で、関東では外熨斗が主流のため、贈り先の習慣を事前に確認することが重要。

外熨斗の包み方とマナー

外熨斗は贈り物を華やかに演出する方法として、慶事を中心に用いられます。特に結婚祝い、出産祝い、新築祝いなど、喜びを強調したい場面に適しており、受け取る側にも一目でお祝いの気持ちが伝わるという特徴があります。企業間の贈答品としても一般的で、お中元やお歳暮のように広く知られた贈答文化において外熨斗が選ばれることが多いです。

外熨斗の包み方

  • 包装:贈り物を包装紙で包む(合わせ目は裏側に)
  • 熨斗紙の準備:贈り物のサイズに合った熨斗紙を用意する
  • 熨斗紙をかける:包装した贈り物の上から熨斗紙をかけ、表書きや名入れが正しく見えるように配置する
  • 固定:熨斗紙をテープなどで軽く固定する

外熨斗の意味と目的

外熨斗は贈り物を華やかに演出し「相手にしっかりと贈る意思を伝える」ことが目的となるため、贈答品の内容が一目でわかるような表書きを記載するのが一般的。例えば、結婚祝いであれば「寿」、出産祝いであれば「御祝」、新築祝いであれば「新築御祝」といった具合に、用途に適した表書きを選ぶことが大切です。

贈答の際には熨斗紙の折り目や貼り方に注意し、表書きや名入れがしっかりと読めるように配置しましょう。曲がりや汚れが無いように丁寧に仕上げることで、より礼儀正しい印象を与えることができます。

地域やシーンによる違いに注意

地域による習慣の違いや、ビジネスシーンなどでは少し考慮する必要があります。
関東地方では外熨斗が主流であり、慶事にはほとんどの場合使用されます。ですが、関西地方では派手すぎる印象を避けるために内熨斗を選ぶ文化があるため、贈る相手や地域性を確認しておくことが望ましいですね。

さらに、外熨斗は目上の方への贈り物に適している形式でありますが、贈り物の種類や状況によっては控えめな印象を重視し、内熨斗を選択した方が無難なこともあります。特にビジネスシーンでは相手との関係性を考え、派手すぎない形を選ぶこと大切です。

また、外熨斗は基本的に対面での手渡しが基本。郵送する場合は破損や汚れを防ぐ目的で、内熨斗にするようにしましょう。

覚えておきたいポイント

  • 外熨斗は贈る気持ちを強調したいときに使用
  • 結婚祝いや出産祝いなど慶事に適している
  • 地域によっては外熨斗が一般的な場合もあるため確認する
  • 外熨斗は対面での手渡しが基本
  • 郵送する場合は破損や汚れを防ぐため、内熨斗が推奨される

内熨斗と外熨斗の使い分けの一覧表

簡単に、よくあるシーンで「内熨斗」「外熨斗」の使い分けを以下の表にまとめてみました。

用途 内熨斗 外熨斗
結婚祝い △ 控えめに贈る場合 ◎ 一般的
出産祝い △ 控えめに贈る場合 ◎ 一般的
長寿祝い △ 控えめに贈る場合 ◎ 一般的
お中元・お歳暮 △ 目上の方へ ◎ 一般的
弔事(香典返し) ◎ 一般的 × 使用しない
企業間の贈答 △ 控えめに贈る場合 ◎ 一般的
※ ◎:一般的に使用される、△:場合によって使用される、×:適さない

まとめ

内熨斗は控えめな贈り方をしたい場合や弔事、目上の方への贈り物に適しており、特に関西地方では広く用いられています。一方、外熨斗は、お祝いの気持ちをはっきりと伝えたい場合に適しており、結婚祝い、出産祝い、お中元・お歳暮などの贈答品に多く使われる傾向があります。

  • 内熨斗:控えめな表現として、弔事や目上の方への贈り物に適している
  • 外熨斗:華やかな表現として、慶事や一般的なお祝い事に適している

ただし、郵送する際には熨斗紙が破れたり汚れたりするのを防ぐために、内熨斗が推奨されます。また、地域や相手の習慣によって異なるため、可能であれば事前に確認すると安心ですね。

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