「母の日に熨斗紙をつけたら堅苦しく感じられないかな?」「カジュアルな贈り物に熨斗紙は逆に失礼?」そんなふうに思ったことありませんか?
母の日は、感謝の気持ちを伝えるやさしいイベント。形式にこだわりすぎるよりも、相手との関係や贈る気持ちに合わせて選ぶことが大切です。
このページでは、「母の日に熨斗紙はつけるべきかどうか?」という素朴な疑問にお答えしながら、贈る相手別の判断ポイントや、熨斗紙をつける場合のマナー・選び方まで、やさしく解説していきます。
母の日に熨斗紙をつけるのはマナー違反?
まず結論から言えば、母の日に熨斗紙をつけるのは失礼ではありません。
ただし、相手や贈り物の内容によっては、熨斗紙が「堅すぎる」と感じられることもあるため、「誰に・どんなものを贈るか」に応じて判断することがポイントとなります。
なぜ「つけない方が自然?」と感じるのか
母の日は堅苦しいフォーマルな儀式ではなく、気持ちを伝えるイベントという印象が強いため、あまり仰々しくすると重たいんじゃ…なんて感じられることがあります。
特に、「手作りのスイーツや雑貨など、日常的な贈り物」をする場合、また実母に毎年贈っている「定番ギフト」。こうしたシーンでは、熨斗紙をつけずにシンプルなラッピングだけ、という方も多いようです。

一方で、「初めて贈る義母へのギフト」「百貨店で用意した高級感のある品物」などには、きちんとした印象を添えるために熨斗紙が好まれることも。
形式が必須というわけではありませんが、「感謝を伝える演出」として取り入れるのはまったく問題ありませんのでご安心ください。
熨斗紙=かしこまった印象という誤解も
熨斗紙=堅苦しいというイメージを持っている方もいますが、最近では「カジュアルなデザイン熨斗紙」や「短冊タイプの簡易熨斗紙」も広く使われています。見た目の印象をやわらげつつ、丁寧な気持ちを表せるアイテムとして、若い世代の方にも人気があります。
熨斗紙は「つけた方が丁寧」でも「つけなければ失礼」というわけではありません。
熨斗紙をつけるメリットと、つけないメリット
母の日のギフトに熨斗紙をつけるかどうかは正解があるわけではなく、「どちらにも良さがある」というのが実際のところです。実際に、それぞれのメリットを比べてみましょう。
熨斗紙をつけるメリット
- きちんとした印象を与えられる
- 感謝の気持ちがより丁寧に伝わる
- 義母や祖母など、目上の相手にも安心して贈れる
- 品物に“特別感”が加わる
特に義母や祖母への贈り物など、かしこまった場面では、熨斗紙を添えることで安心感と信頼感が生まれます。関係性や贈る品物にもよりますが、熨斗紙を添えることで「ちゃんとしている感」を出すことができますね。
熨斗紙をつけないメリット
- カジュアルな雰囲気で渡せる
- 手作りギフトやラッピングとの相性がよい
- 相手に“気を使わせない”柔らかい印象に
- メッセージカードや口頭での言葉と合わせやすい
普段から気軽に贈り物をやりとりしている実母や、カジュアルなギフトを贈る場合は、あえて熨斗紙を省くという選択もありです。
相手に気を遣わせない配慮も大事。もし品物だけを渡すことが寂しいと感じるのであれば、メッセージカードを添えるのもありです。
なお、熨斗紙素材館の姉妹サイト「さきちん絵葉書」では母の日のメッセージカードのテンプレートも配布していますので、よければご覧ください。
母の日のギフトに合う熨斗紙の種類と選び方
熨斗紙を使うことにした場合、「どんな熨斗紙を選べばいいの?」というのも気になるところですよね。母の日らしく、そして贈る相手に合わせた選び方を意識すると、気持ちがより伝わる一枚になります。
一般的な熨斗紙であれば、以下のテンプレートでOK。母の日で問題なく利用でき、かつマナーや作法に反していないので失礼にもなりません。
デザイン熨斗でおしゃれに気持ちを伝える
気軽にカジュアルに包むことのできる熨斗紙として、「デザイン熨斗紙」という選択もあります。
デザイン熨斗は「かしこまりすぎず」「でも丁寧な印象が伝わり」「気持ちのこもった演出ができる」という3拍子がそろっており、母の日にとても相性のいい選択肢となっています。
熨斗紙素材館でも母の日に最適なデザイン熨斗紙を多数配布していますので、その一部をご紹介します。一覧をご覧になる場合は下記ボタンの「母の日のデザイン熨斗紙テンプレートの一覧」をクリックすると、一覧ページへ移動します。
短冊熨斗紙という選択肢も
一般的な熨斗紙を簡易的にした、「短冊熨斗紙」もあります。
短冊熨斗紙(細長く貼るタイプ)は、カジュアルで手軽に使えるのが魅力。手作りスイーツや雑貨など、実母への気軽なプレゼントにもぴったりです。
通常の熨斗紙(全体を包むタイプ)は、贈り物に“改まった印象”を添えるのに適しています。義母や祖母など、目上の方へ贈る場合におすすめです。どれを選んでも失礼にあたることはありませんが、贈るシーンや相手に合わせて、熨斗紙の“雰囲気”を意識することが大切です。
母の日に最適なデザイン短冊熨斗紙
デザイン性に優れた、「デザイン短冊熨斗紙」もご用意しています。小物やプチギフトを可愛く包みたい、なんてシーンにぴったりです。
熨斗紙を使うときのマナーと注意点
熨斗紙をつけるときには、基本的なマナーや表書きの書き方も知っておくと安心です。母の日のような感謝を伝える場面でも、細かい部分に気を配ることで、より気持ちのこもった贈り物になります。
表書きはどう書く?おすすめの言葉
- 「御礼」
- 「感謝」
- 「ありがとう」
- 「お母さんへ」
「ありがとう」など少しカジュアルな表現も、母の日ならではの親しみやすさとして好まれます。相手に合わせて、やさしい雰囲気の言葉を選びましょう。
また、特に決まった表書きはありません。相手のことを考えて、「こうしたら喜んでくれる」の気持ちが伝わればOKです。
名前の書き方も気になるポイント
「誰からの贈り物か」がわかると、相手もより気持ちを受け取りやすくなります。カジュアルな熨斗紙であっても、名前の入れ方に少し気を配るだけで印象が変わります。
- 実母への場合:名前なし、もしくは「○○より」でもOK
- 義母や祖母へ:フルネーム、もしくは「家族一同」など丁寧な表記が無難
- 子ども名義で贈る場合:「○○より」「孫一同」などもおすすめ
カジュアルな熨斗紙なら、手書き風のフォントや少しラフな表記でも違和感がありません。大切なのは形式よりも、相手に喜んでもらえること、気持ちが伝わることです。
熨斗紙のかけ方(内熨斗・外熨斗)
母の日の場合は、外熨斗(包装の上にかける)が一般的です。気持ちをしっかり伝えたいときには、名前入りで外熨斗にするのが安心。
ただし、ギフトの形状や包装によっては短冊熨斗をシールのように貼るだけでもOK。贈り方に正解はないので、形式にとらわれすぎず、使いやすさを重視して問題ありません。
内熨斗、外熨斗についての詳しい説明は以下ページをご覧ください。
熨斗紙は「気持ちを伝える」ための手段のひとつ
母の日に熨斗紙をつけることは、決して失礼ではありません。相手や贈り物の内容によって、つける・つけないを柔軟に判断してOKです。
「ありがとう」の気持ちを丁寧に届けたいときは、熨斗紙がその手助けをしてくれますし、カジュアルに気軽に贈りたいときは、熨斗紙なしでもまったく問題ありません。
大切なのは、形式ではなく、あなたの気持ちがきちんと伝わること。相手との関係性やギフトの雰囲気に合わせて、自分らしい贈り方を選んでみてくださいね。
熨斗紙素材館では、母の日にぴったりな熨斗紙テンプレートを多数ご用意していますので、ぜひチェックしてみてください。